![]() |
|
|
@「3本足のカラスの謎」 当店の明がらすにイメージされたカラスは3本足のカラスである事は御存知でしょうか? 中国の天文・方位学の古書である「淮南子」(えなんじ)には、『日の中に跋烏 (うずくまったカラス)あり』 として、太陽がカラスの住みかであると記されています。
当時、どのように黒点を観測出来たかは定かではありませんが、おそらく部分日食の際に太陽の表面の黒いものを見てそう考えたのではないかといわれています。
そして、天皇がカラスの案内によりたどり着いた熊野本宮大社には、3本足のカラスをモチーフとした旗 があるのです。 古代の人々にとって、神聖なものであった太陽、そしてそこに住むといわれたカラスはやはり特別な存在だったのかもしれません。
|
|
|
|
|
|
A「カラスとたにしの関係?」 昔話の中には「ねことねずみは何故仲が悪いのか」といった自然界の強弱関係を言い伝えたものが数多く残されています。 ********************************************** この話を読むと、昔の人達が田んぼのたにしをついばむからすの姿を見て、こんなにもイメージ 豊かなお話を作ったことに驚かされます。
|
|
|
|
|
|
B「ものまねカラス」 スズメはチュンチュン、ウグイスはホーホケキョ、そしてカラスはカーカー・・・。 鳥はいろいろな鳴き声を持っています。 しかし、実際には歌うのが上手なカラスと下手なカラスが存在します。 皆さんは季節初めのウグイスの鳴き声を聞いた事がありますか? このことと関連して、人間の生活に密接につきまとっている鳥の鳴き声が地方によって多少違う という報告があります。
|
|
|
|
|
|
C「カラスの濡れは色」 皆さんは「ふくろうの染物や」のお話を知っていますか? 昔ふくろうは、自身の体もいろいろな色に染め分け、染物屋をしていたそうです。 このお話の真意の程はどうあれ、確かにカラスほど真っ黒の色をした鳥は、他に 見当たりません。 しかし、カラスの黒さを例えた表現に「カラスの濡れは色」という言葉があります。
|
|
|
D「俳句の中のカラス」 カラスは年中いる鳥なのでそれだけでは季語にならないのですが、季節を感じさせる言葉と合わせて、いくつかの季語として存在しています。 よく知られた俳人で、カラスの句を多く詠んでいるのは高浜虚子です。 また小林一茶のカラスの句には次のようなものもあります。 以下にいくつかカラスを詠んだ句をご紹介します。目で読むと共に、声に出して味わってみると尚、 俳句という短い五七五に込められた作者の思い、情景が不思議と心に浮かんでくるものです。
食べ飽きて とんとん歩く 鴉の子 高野素十 カラスはその印象があまり良くないためか、カラスを詠んだ俳句は多くありません。 これほど人間の生活に密着した鳥ですから、日常の様々なシーンで、季節と密着した姿を見せている はずなのですが、少し残念な気がします。 |
|
|
|
|
|
Eカラスにまつわる色達 カラスが真っ黒な鳥である事は、周知の事実です。 「烏の雌雄」…カラスがオスもメスも真っ黒で、区別が難しいことから、善悪や是非の見分けが外見では なかなかつきにくいことの例え。 「烏羽の文字」…カラスの羽に墨で書いた文字の意から、そのままの状態では読む事が出来ないことの例え。 「烏の頭が白くなる」…ありえないことの例え。 「烏はいくら洗っても鷺にはならぬ」…生来のものをいくら変えようとしても無理な事だと言う例え。 「烏を鷺」…黒い鳥を白い鷺だと言い張る事から、不合理な事柄を無理やり正当化しようとすること。 「烏の濡れ羽色」…髪の毛が黒くてつややかな事の例え。 日本では昔から「白黒をはっきりつける」等というように、黒はあまり良くない事のイメージに使われがちです。 それゆえに、カラスという鳥の色の程度の高さが、こうした例えに使われるようになったのでしょう。
|
|
|
F「明がらすの由来攻防戦」 今から46年前、昭和31年7月5日の「広報とおの」にて「遠野名物明がらすの由来」と題した寄稿文が紹介されました。 その Y氏による明がらすの由来は次のとおりです。 徳川幕府が倒れて明治政府が始まった折、当時岩手の城主だった南部氏は奥羽同盟に加わって反抗したが敗北、 無条件降伏した。 という話なのです。 文章の最後には、明がらすの商標登録を持つ店についての記述もあります。 これを読んだ当店三代目の松田友樹は次号8月5日の「広報とおの」に先の文章の誤解を去りたいと次のような文章を寄稿しました。 伝説としては認めるが、実話としてそのような話を認めるわけには行かない。 そして、明がらすの元祖としてまつだ松林堂が商標登録権を所有している事実を述べ、文章を締めくくっています。 友樹の文章は、Y氏とも話し合った後での寄稿ですから、「主張の対決」のようなものではないのですが、関係者としては なかなかスリリングな展開に思われます。 ひとつのお菓子について諸説様々入り乱れること、また元祖を巡っての火花の散らしあい、といったことはお菓子に 限らずよくあることですね。 でも、やはり「くずの寄せ集め」説は根拠のない話に過ぎないと思うのですが・・・。 明がらすに限らず、全国様々なお菓子についてもいろいろな解釈がなされていることでしょう。日本の歴史とも密接にかかわっている それらの解釈を、正解不正解に限らず調べてみたら、案外面白いかもしれません。 |
|
|
|
|